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宙の止まり木

- Sora no Tomarigi -

だらだらぼちぼち、運営中。

暗殺者IFの教授の服・デザイン

Data,CardWirth 99文字 読上
暗殺者IFの教授の服・デザイン

暗殺者になるルート、というのを考えていた時の派生物。
まあこっちはあまり真面目に考えてないんですが。
なんせ通常時でも暗殺とか普通にしますし……。
#ファスト
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エルゥさんの服・デザイン

Data,CardWirth 145文字 読上
エルゥさんの服・デザイン

基本は、派生元である教授のやつの女性版感。
竜化後は尻尾や翼の関係でかなり開放感のある服ではあります。
若い頃の服は、元々海周りで依頼だったので別に用意した代物。
(竜狩人時代に来ていた装束を補修したり改変したりしてある水着兼用服)
#エールステゥ
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教授の服・デザイン

Data,CardWirth 65文字 読上
教授の服・デザイン

かなり厚着な男。
暑いのにはわりと強いのもあろうが、それにしたって……という感は強い。

#ファスト
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サイト移転作業中。

News 76文字 読上
サイト移転作業中。

これ、進行形なんでまだこれから中身は増えます。
過去絵ばっかりではあるけれど。

前よりも中身は結構削ってます。(主に古い創作物)

パンツァードラグーン

Illust,版権 93文字 読上
パンツァードラグーン
記念に描いたけれど色を塗る気力がなかった残念仕様。
リメイクは来たけれど、VRはどうなったんだろう……た、頼むよぅ……復活してくれぇ……。
#パンツァードラグーン
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斑鳩

Illust,版権 71文字 読上
斑鳩
シューティングが下手くそなりに好きなんですが、斑鳩はいいですね。
一度も死なないでクリア出来ないけれど。(何なら1面で死ぬよ)
#斑鳩
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社交場の異分子

Text,CardWirth 2042文字 読上
社交場の異分子

まるこさんが教授のイラストを描いてくださった お礼の文章。
シチュエーションも何もかもが唐突すぎるけど、まあ雰囲気だけでも……ということで。


※  ※  ※


「やあ、ファスト。君もこのパーティーに参加していたんだね」

 かけられた柔和な声に、自然と険しい眼差しになる己を自覚しつつもファストは顔を上げた。
 視線の先には想定した通りの人物の姿がある。蜂蜜色の髪に澄んだ氷の様な蒼の瞳。惚れっぽい初な少女などならば黄色い声の一つもあげるのだろう甘いマスク。決して主張しすぎない品位の高さを滲ませる衣装の上からも分かる程度に、その長身は鍛えあげられている。顔立ちと裏腹、そこに人形の様な繊細さは欠片もない。
 一言で言えば、古代の美術家が好んで作り上げる上出来な彫像の様な雰囲気の青年だった。

 知った顔である。
 ついでに言えば、出遇いたくない顔でもあった。

 しかし流石に無視して通り過ぎる、というのも外聞が悪い。誰が見ているともわからぬ場である。
 渋々ながらにファストは口を開いた。

「……えぇ。そういう貴方は何故、此処に」
「何故? 社交界じゃこういうパーティーは珍しいものでもないし、その招待状を貰う事も珍しい話じゃないさ。……僕の場合はね」

 ならば君は何故此処にいるんだろうね、とでも続けそうな(これは勝手な偏見だという自覚は、少なからずある)物言いにさてどう返したものかと思案した時間は、それでも短かった。下手に隠せばこの相手のこと、余計な腹を探られる羽目になりかねない。ならば正直に話したほうが面倒もなくて済む。
 とはいえ、他人に聞かれては厄介な案件でもある。ファストは、極力声を潜めて簡潔に返した。

「……ただの依頼の一環です。内容については黙秘しますが」
「守秘義務を律儀に守るなんて、職務に君は忠実だねぇ」
「信用第一ですからね、『冒険者』などという身分は」

 嘘ではない。
 実際に宿の亭主から受けた依頼の関係で、この場にファストは居た。まずそうでなければ、如何に仕事の腕を知られた玄人冒険者と言えども貴族ひしめく舞踏会の最中に紛れ込む等という芸当は難易度が高すぎる。見世物の一種として呼ばれたのならば話は別なのだろうが。

 何にせよ、依頼主から預かった招待チケットを使いこうしてひっそりと客の一人として紛れ込まねばならない程度には厄介な依頼である。普段は堅苦しい上に使う機会も滅多に無い上等な衣装に身を包み、頭の中身が違いすぎる貴族の方々を適当にあしらいつつ、必要な情報をかき集めているその最中でのこの遭遇は正直嬉しくは無かった。

「そういう訳です。仕事に戻りますので、失礼しますね」
「えぇー? もう? せっかくだし、少し雑談ぐらいしたいんだけど」
「仕事だと言ったでしょうが」
「だから少しだけだってば」

 やんわりと睨み付けたが相手は相も変わらず笑顔を崩さない。それどころか、妙に嬉しそうでもある。
 思わず軽く眉間にシワを寄せるファストをよそに、青年は機嫌良さげに続けた。

「あっ。あそこの女性、あなたのことじっと見てるよ。踊りたいんじゃない?」
「貴方の目は節穴ですか。アレは相手側の雇った暗殺者ですよ。先程、目標の人物周りを少々嗅ぎ回りましたからね……警戒しているんでしょう」

 顔立ちも身に纏う豪奢なドレスも非常に似合っていて一見そうとは見えないが、それでも判る。歩き方、呼吸のタイミング、死角に常に立つさりげない所作。明らかにただの貴族のソレとは大違いだ。暗殺者を雇っているらしい、という事前に仕入れた情報もある事からして彼女がそうなのだろう。
 とはいえ、直ぐに何らかの行動に出ない辺りからすれば、相手もこちらが本当に敵側なのか見極めきれずにいる様だった。勿論、簡単にボロを出すほどファストも愚かではない。ただの善良な一般人を装っている。その擬態は現状、見破られていない様だった。怪しい人物候補ではあるが、明確にマークされたという訳でもない……といった辺りか。

 技量の程は現状ではまだ不明だが、負けはしないだろう。その程度の自信はある。が、だからといって進んで目立つのは悪手としか言えない。面倒事は出来る事ならば避けたい所だ。仕込み刀を忍ばせた杖の柄を改めて握り直しながら意識を青年に戻せば、彼はにこりと微笑んだ。あたかも、名案を思いついたとでも言いたげな顔で。

「そうだ、ファスト! カモフラージュに、ちょっと僕と踊ってみる?」
「余計目立つでしょう、邪魔するなら帰りなさい」

 舞踏会だからといって、男と男が踊る姿なぞ誰がみたいものか。
 まず、その当事者に自分をしないでほしい。

 そんな諸々の本心を込めて低く告げる。

「わかりましたか? マルコフ」
「……ちぇ。仕方がないね」

 ようやっと諦めた様子の青年──マルコフに、ファストはやれやれとため息を落とすのだった。
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